現実と物語2

アスペルガー症候群の人にも、コミュニケーション能力(と言われるもの)の高い人はいるはずだ。非言語コミュニケーションが苦手なら、それを前もってきちんと伝えられる人。そうして、面倒でもなるべく言語化して伝えてくれるよう周囲に頼み、トラブルを未然に防げる人。そういう人が、たぶんいるはずだ。

あるいは、それでもコミュニケーションに齟齬が生じた場合には、自分のアスペルガー症候群に原因があったのだと気づける人がいるはずだ。相手が非言語コミュニケーションで何を伝えたいのかは分からないが、コミュニケーションが上手くいってないと分かった時点で、なぜ上手くいってないのかを自分なりに分析したり、また相手にそれを伝えたりすることができる人がいるはずだ。

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081222/1229943152

例えば
「俺は頑張ったから正社員になれた。お前も頑張れば正社員になれる」
もしくは
「俺は頑張ったから正社員になれた。お前は頑張っていないから正社員になれないんだ」
なんていう、励ましや責め、叱咤激励が結構あふれていたりする。
正社員の部分は彼氏彼女、配偶者ができた、でもお好きにどうぞ。


こういうことを言う人は2つ間違えている。

1つは、自分と他人を混同していることだ。
よーは、俺とおまえは違うってこと。

も1つは、現実と物語を混同していることだ。
つまり、「頑張った」ことと「正社員になる」ことは何ら因果関係は証明されていない。
まあ、相関関係はあるかもしれない。
因果関係のないものに原因と結果で結び付ける物語力はなかなかに厄介な力で、とても強力だ。


UFO・宇宙人とかのオカルト系陰謀論の人、

幽霊とか守護霊とかのスピリチュアル系の人、

波動とか宇宙・生命エネルギーとか疑似科学系の人、

南京大虐殺従軍慰安婦いなかったとか言う右翼系陰謀論の人、

地球が滅びるとか日本が滅びるとか環境系・宗教系・保守系終末論の人、


など等etc.これらの人たちに共通しているのは、
物語力が比較的高いが、
論理力が著しく低いか欠如している。


と、ここまで書いておきながら、
誰も読んでいないであろうことから推測するに
僕は物語力が低い。
さらに、全くもって根拠が乏しく、
整合性がないことから、
論理力も低い。
現実と物語1 - 柱無いリユース